2024年度の縄文アート −縄文と今をArtでつなぐ体験授業『縄文!土クッキーをつくろう』
■開催日と場所/8月4日(日) 尖石縄文考古館、青少年自然の森
■授業内容/午前:「鑑賞のコツ」「土器のみかた」
午後:ワークショップ「縄文!土クッキーをつくろう」
■参加者/25名(茅野市内小学校1年生から6年生)
○「鑑賞のコツ」
講師/康耀堂美術館学芸員 井万優子さん
みなさんは美術館でひとつの絵をみるのにどのくらい時間をかけていますか?
ダヴィンチやフェルメールの作品を使って、クイズも交えながら、作品をじっくり楽しく観るコツを教えてくれました。
「観賞」と「鑑賞」の違いに触れながら、「対話型鑑賞」という方法を参加者のみんなと体験してみました。
今回使用した作品画像:レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》、ヨハネス・フェルメール《天文学者》
実は、ひとつの絵につき平均10秒くらいしかみていません。《モナ・リザ》は、どっちの手が上でしたか?
10秒でしっかり観るのはなかなか難しいですよね。
フェルメールの《天文学者》を観ながら、どんなものが描かれているかを挙げてもらいました。男性?女性?
後ろにも時計のような何かがある、地球儀に描かれた地図の形が変、などなど…色々意見が出て来ました。
鑑賞するときのポイントはこの4つ!
「みる」…じっくり作品を観る。
「考える」…これは何だろう?ここ面白いな、など自由に考える。
「話す」…これは○○じゃないかな、よく見たらこんなものが描かれてるよ、と人に話す。
「聴く」…相手のお話も聴いてみる。自分に無い考え方や発見があるかも。
4つのコツを意識して作品を観ることを大切にしながら、次の「土器のみかた」、尖石縄文考古館での展示品
の鑑賞へと移ります。
○「土器のみかた」
講師/尖石縄文考古館 小池岳史館長
「土器のみかた」では、小池岳史館長自ら丁寧に取り扱い方法を教えて下さり、今年も本物の土器の破片を触
らせてもらいました。
「縄文」・・・つまり縄の文様が土器には施されていますが、それだけではありません。縄文時代の人は楽に
美しく文様を付けられるよう、たくさんの工夫をしてきたのだそう!縄を転がすだけではなく押し付けたり、
竹を縦に割って線を引いたり。粘土板を使って実践しながら、さまざまな文様について教えてくれました。
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井さんと小池館長のレクチャーの後は、尖石縄文考古館で展示されている土器や土偶をじっくり鑑賞
しました。面白い文様や土器の形をワークシートにスケッチしながら、お気に入りの土器=推し≠フ土器
を探します!
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午前中の授業はここまで。
昼食が終わると、午後のワークショップです。
○ワークショップ「縄文!土クッキーをつくろう」
講師/京都芸術大学 美術工芸学科専任講師 由井武人先生
お手伝い/京都芸術大学 大学院生19名
このワークショップでは、午前中の土器鑑賞で気づいたり・発見したりしたことを活かして、土(ど)クッキー
を制作しました。今回は特別に、青少年自然の森周辺の土を採集させてもらい、ふるいにかけた土をこねこね・・・
好きな形に切り抜いて、オーブンで焼いたら完成!
素敵な土クッキーがたくさん焼けましたね!
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○「過去の縄文アートについて」
2017年の授業風景⇒ 『土器、ドキドキ!縄文探検隊!!』
2018年の授業風景⇒ 『縄文国の国旗をつくろう!』
2019年の授業風景⇒ 『わたしの祈願文様を染めよう!』
2021年の授業風景⇒ 『縄文土器巾着をつくろう!』
2023年の授業風景⇒ 『体験!発見!発掘!?ペーパー尖石遺跡』
○「縄文アート作品展について」
縄文アートで制作した作品は、下記日程で巡回展示を行います。
ぜひ、ご家族やお友達と一緒にお出掛けください。
■康耀堂美術館
展示期間:8/8(木)〜8/18(日)まで
■茅野市中央公館
展示期間:9/9(月)〜9/16(月)まで
■茅野市芸術祭
展示期間:10/26(土)〜10/30(水)まで
※本作品展は無料でご覧いただけます。ただし、康耀堂美術館での夏のコレクション展『水と峰』を
ご覧いただく場合は、別途入館料が必要です。
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○「次年度の体験授業開催について」
体験授業は、来年も開催する予定です。
茅野市教育委員会、茅野市中央公民館、尖石縄文考古館との連携を深め、参加者のみなさんと一緒に、
楽しみながら学べる授業を企画していきます。授業の様子は、当館ホームページやブログでもお知らせ
します。
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